<<<多目的受信機の製作 続偏>>> UPDATE 2017/03/01
旧デジタル部分の製作は、こちらです。
旧アナログ部分の製作は、こちらです。
旧の記事でSDRとの連携など実験してきましたが、結局バラックの段階で
休止状態となり日の目をみませんでした。IC−780が故障などでアナログ受
信機の一角が崩れたことから、ローバンド(7MHz以下)での対応を目的に
プロジェクトの復活をすることにしました。
<概略設計>
現段階では、新たに入手した70.455MHzのX−Talフィルターを1stIFに
使用する、2ndIFは455KHzのフィルターで帯域を選択する程度が決まって
いるだけになります。
最新のブロックダイヤグラム update 2018/01/22
***************************** 製作記 *************************
<<ブロックダイヤグラムの作成>> 2018/01/23
現在実験中のブロックダイヤを作成しました。現在は、主にローバンドを中心
にIC-9100などと聞き比べを行っています。
最新のブロックダイヤグラム update 2018/01/22
<<フィルターの切れ味>> 2017/06/20
IFからSDR用出力を出したので、SDRでIF(455KHz)のノイズを見ながら
フィルターを機の変えてみました。
<IFのノイズ表示>
一番下の広い部分が低域8KHzで順に上へ2.7KHz,0.3KHz,0.2KHz
ですが、0.3KHzはMIXerのゲインがあるためノイズが多くなっています。
やはり、0.3KHz位になると隣接信号に対してかなり効果がありそうです。
IC−9100ですとルーフィングフィルターが広いため強力な隣接信号ではAGCが
動作して、音は出ていないのにSメータが動く現象がでるため弱い信号は聞きず
らくなりますが、この辺の処を比較してみましょう。ダイレクトサンプリングだったら
どうなってしまうのでしょう????
WWコンテスト等で、JA局の間にいるカリブの局が良く聞こえる事が目標ですの
で、色々聞き比べてみましょう。
<<DDSの問題点>> 2017/06/17
3.5−7MHz帯のRFampでも少しゲイン不足があったためMIXer部のamp
(2SK125パラ)を追加して受信テストしたところ、電源オンから10分位すると
DDSのスプリアスが大幅に減少することが判りました。推測ですがクロック用の
発振ユニットのスプリアス等がDDSのスプリアスに起因している様で、特性の良
い物に変更すればDDSの信号が綺麗になりそうです。当面10分も経過すれば
実用になりますので、製作を進めましょう。
MIXer部改造後の回路図です。
<RFampの空間を作りました。>
7MHz帯を受信してみるとのIC−9100に比較しノイズが少ない感じで快適な
感じで受信できます。BW:0.2KHzのフィルターも快適で隣接信号にかなり強く
なっている感じです。コンテスの時など他の受信機と比較してみる事にします。
SDR,PC接続のインターフェスを組み込んで多機能化を入れてみます。
<<RFampの試作>> 2017/06/09
3.5−7MHz帯のRFampを試作してみました。3SK45と2SK192の2段
増幅ですが、同調回路はFCZ(サトー電気)の3R5を使用しまた。
回路図は、ここです。
ゲインは、17dB位で同調回路をゲート側にしたことにより選択度が良くなりました。
<3.5MHzの特性>
<7MHzの特性>
ドレイン側に同調回路を入れるよりシャープな特性になりました。
スプリアスの問題はありますが、DDSの局発で受信テストを行って見ましょう。
<<局発PLLの追試>> 2017/05/12
PLLの調整のため、約38dBのアッテネータを作成して追試を行って見ました。
ループフィルタの値を変えて試して見ました。
<一見よさそうな特性>
ループフィルタの容量を大きくして帯域も取れて、よさそうですが拡大してみると…
<拡大した特性>
出力が細かく分割されていますので、NGです。
<理想的な特性>
上と同じ拡大で見ていますが、ループフィルタが適正になるとこの様な特性で、
40Hz毎で周波数を動かしていますがロックも完璧です。問題は、ループフィルタ
の帯域が狭く、帯域が4MHz程度以上に取れません。やはり、一つの発振器で
15MHzもカバーするのは無理があるかもしれません。局発は、ペンディングに
しましょう。
<<局発PLLは手強そう>> 2017/05/06
PLLの調整は、ループフィルターの定数を変更することで行いますが、フィー
ドバックの時定数で子供がいっぱいで来てしまいます。
子供をなくすと帯域が取れなくなったりと、少し時間を掛けて検討する必要が
ありそうです。
<PLLのスプリアス>
<<局発PLLの調整>> 2017/05/01
PLLの調整は、DDSから基準周波数を入れて、バリキャップの電圧を見な
がらVCO側の周波数を見て調整しますが、目的周波数のエッジでロックが
外れないようにコアの調整をします。やはり、15MHz幅のPLLはそれなりに
難しくなり、デュティーが50%になる様に、JK−FFを入れたりして何とか目標
のバンド幅を取る事が出来ました。オシロスコープでバリキャップの電圧を見る
と数KHzのノイズが乗っているため、スプリアスが発生してしまっています。
汎用基板でデジタル部を構成してるためアースが良くないと思われますが、
原因を見つけるのが大変になりそうです。
<PLLのテスト風景>
基準周波数は、11MHzを入れてVCO側のFFの出力を見ていますが、ロック
がされていて44MHzが出力されています。JK−FFのプリスケーラを追加しま
したので、1stepが約3.5Hzになってりましたが問題ないでしょう。
時間を掛けて、ノイズ対策です。
変更後PLL部の回路図です。
<<局発PLLの回路図>> 2017/04/24
使用する石が古臭いですが、PLLの石が手に入らないためPLLも作り込みです。
プリスケラーのTD7104Pは、こんな時のために中国から輸入しておいたもので、日本製
の部品も輸入にたよる時代になった様です。?????? DDSも18MHzまでですか
らAD9850で良くなりましたが、手持ちの関係でAD9851を使用します。VCOの切り替
えは18F2550からの信号で切り替える様にして制御します。
PLL部の回路図です。
<<局発のPLL化>> 2017/04/23
DDSからのスプリアスが強力のため、第一局発をPLL化することにしました。
周波数帯域は40−70.455MHzであるためVCOを2つにしてカバーする事にしました。
また、各VCOはバリキャップの電圧が1Vから9Vで分担の周波数がカバー出来る様に、
コイルを製作します。
DDSのAD9850は1ステップが約0.3Hzであるため、プリスケラーで1/4にしても
どうにか1Hz位のコントロールが出来る事になります。
<PLLのブロックダイヤグラム>
周波数カウンタで計測しながらVCOの製作です。
<<MIXer部の調整>> 2017/04/18
1stIFが70.455MHzとVHF帯になっていますが、この程度の周波数は少し注意す
る程度で問題なく動作します。当初はHF帯が目標でしたが50MHzでもゲインがありま
したので周波数範囲を広げる事にしました。反面LFは1.7MHz程度からゲインが下が
り始めていますが、中波放送受信には問題なさそうです。
ここで問題が発生しました。今回、1st局発はDDS(AD9851)ダイレクトにしましたが
やはりスプリアスが多くダイヤルを回した時少しうるさいです。SGもDDSダイレクトです
がスプリアスを感じませんので、今回スキップしたLPFの後ろからだったら問題ないかも
しれませんが、レベルが低くて使い物になりません・・・・・・・・・・・
うるさいだけで受信は出来ますので、後日検討にしてRFampの設計に取り掛かる事に
しますが、RFampはバンド毎のフィルタも兼ねますので少し検討が必要です。
MIXer部の回路図です。
<<FILTER部の調整>> 2017/04/17
455KHzのフィルタ切り替え部の接続テストを行いました。フィルタは、AM用(8KHz),
SSB用(2.7KHz)とCW用は、0.2KHzのものと0.25KHzのIFシフトを切り替える
様にしました。切り替えは、リレーを使用して他のフィルタ帯域が影響しない様にしてい
ます。
<IFシフト部の特性>
IFシフトは3SK45 x 2のミキサーが有る事から+14dB位のゲインがあり、−20dB位
のATTを入れて他のフィルタとレベルを合わせています。
FILTER部の回路図です。
<<IF部の調整>> 2017/04/15
IF部に制御信号を接続して調整を行いました。IFが3段と少しオバーゲインですが安定した
動作になりました。RFゲインは、−電源が必要になりますのでNE555を使用して−3.7V
作りました。CMOSのインバータでは、-5V近かったのですが3SK45がカットオフしました
ので問題はありません。MODE切り替え/AGC−OFF/が動くか確認しておきます。
次は、フィルター部とミキサーです。DDS−UNITの電源ヒートシンクがチンチンになってい
ます。後日対策を考えなければ・・・・・・・
IF部の回路図です。
<<MPU部のケース実装>> 2017/04/10
完成しているユニットの仮設と制御部の取り付け・配線を行って仮の動作テストを行いまし
た。プッシュボタン/エンコーダ等の動作確認を行って、アナログ部との連動テストを開始し
ます。連動テストは、AFに近いところから順次行っていきます。まだ、RFamp部については
未定になっていますので、手戻りが無いか少し不安です。
<シャーシの裏面>
DDSのフロントパネル側の物はAD9851です。このタイプの物はLPF前から出力が
取れますので、70MHzでも0.1V位の出力が取れます。DDSのユニットだけで5V 400
mA必要になりますので、放熱の関係もあって分散して電源供給しています。配線は裏面の
メンテナンスが出来る様に、片側のみから配線するなど工夫が必要です。また、MPUなど
取り外しの為のスペース・ツールが必要です。
<シャーシの表面>
12Vから5Vに落とすとレギュレータの負担が大きいので、中間で9Vにしています。
メインMPUのユニットも外せるようにケーブルを長めにしています。
<フロントパネル面>
エンコーダの回す方向があっているかなど、ソフトウェアでの変更でカバーできるものも
多いですから、あまりシビアに考えなくても良いでしょう。
<<プロットタイプが出来ました。>> 2017/04/06
各MPUのプロットタイプのソフトが出来ました。本体に取り付けてしまうと、ソフトの入れ
替えが面倒になるので、出来るだけ完成度を上げる必要があります。プロットタイプの開発
には外部の入出力装置が無いと結果の評価が出来ませんので、RS−232でPCに接続し
て結果の表示・コマンドの入力などでテスト効率を上げます。
<テスト風景>
プッシュボタンの動作及び出力が期待通りかテスターなどを使用して確認していきます。
MPUの足並みをそろえるため、メインMPUは2秒待ってからサブのMPUに初期値を
送信して確認するなど少し面倒なロジックを入れてあります。ちなみにLINUX等で制御し
ようとすると、電源を簡単に切れなくなりますのでMPUの構成は注意が必要です。
次は、ケースに設置してアナログ基盤と連携のテストです。
メインMPUの回路図です。(ダウンロードしてください。)
DDSの制御部の回路図です。(ダウンロードしてください。)
<<周波数関係のロジック>> 2017/04/04
メインのMPUを26K22変更して、DDSの制御系の部分が出来てきました。やはり連携
部分で、トラブルがありMPUの性能差を感じました。LCD表示は16F88(8MHz)にして
いるため、26K22(64MHz)からI2Cで4行分をいっぺんに送信すると16F88でデータ
ロストになったりと送信のタイミング調整など余計なことが多くなります。また、1Hzまでの
表示にすると、判って居る事ですが最後の桁がなかなか0になってくれません。メーカが
10Hzにしているのが良く判ります。(周波数精度からも1Hz表示は不要でしょう)
それ以外に、DDSの周波数設定は10進でないため1Hzまでの設定にするには、8桁と
9桁の掛け算が必要となりMPUで処理するのは大変になります。
<表示内容で確認>
<<プログラム開発の開始>> 2017/03/30
最新のRasberryPiは5ドルなども出てきた様で、使用するMPUも迷う処ですが
主要部分はPICで固める事にします。前回製作した基板の再利用などでプログラム
も流用するなどして省エネで製作します。
<MPUの構成概要>
<プログラム開発環境>
プログラムの入れ替えは、MPUの抜き差しで行っています。やはりPICKit3を接続して
でのディバックが効率的でしょう・・・・・
<<ケースの加工が完了>> 2017/03/18
現在入手が難しい転写レタリングがありましたので、決まっているものだけパネルに書込
みをしました。上からクリアラッカー(透明)を塗ってパネルは完成です。プッシュSWなどの
在庫がないものを秋葉原で補充してパネルに部品を配置すると完成が近い感じがしてきま
すが、ソフトの開発を行わないと動作しません。
<受信機の顔が出来てきました。>
DDSが届いていないのですが、制御部のMPU構成の検討とプロットのソフトの作り込み
を行います。(MPUが複数になりますので連携をどうしようか頭の痛いところです。)
<<ケースの加工>> 2017/03/11
前回はバラックで製作したのですが、基板の大きさ・LCDのタイプなど決めて行かないと
目標が判らなくなるため、ケースをUL−30に決めて穴あけをしました。
<穴あけの様子>
VR/SW等必要と思われるものを配置しますが、リモート制御も考慮してロータリーSWは
使用しない様にします。パネルはペンキ塗り・レタリングして完成です。
正直・・・・・・・ケース加工は好きではありません。
<<MIXer部の製作>> 2017/03/08
中心的位置づけになるミキサー部の設計から手を付ける事にしました。1stIFが70MHz
と高いので、第一局発はAD9851のDDSにする事にして進めます。AD9851だけで72
MHzまで出ますのでHF帯全てがカバー出来てしまいます。第二局発は70MHzのX−tal
が手に入りにくいので35MHzを2逓倍で作ります。今回RFアンプはバンド切り替えなどを
考慮して別ユニットにしましす。
<MIXer部の構成図>
第一MIXerは、2SK125x2のBMです。第二MIXerは、狭帯域のフィルターが入っていま
すのでシンプルに3SK45のミキサーにしました。
回路図は、こちらです。
<製作したMIXer部>
第二局発のレベルが気になりますが、AD9851が到着したら単体テストです。次に30M
Hz等のフィルター等をテストして見ましょう。
<<X−Talフィルターの確認>> 2017/03/01
ノイズゼネレータで70.455MHzフィルターの特性を見てみます。
<YF70.455DEの特性>
マッチング回路無しの直付けで測定していますが、BWは15KHz位でしょうか
綺麗な特性です。
<使用するフィルター群>
一番上のフィルターが70.455MHzで、基板上は455KHzのフィルター群で
今回は、リレーで切り替えを行う予定です。
<BW;200Hzのフィルター>
次は、1stIF,MIXerの検討です。