<<<430MHz 八木アンテナの作成>>> update 2013.07.20
下記の2偏に分かれています。
<<<20ELx4の製作偏>>>===>現在進行中
<<<13ELx4の製作偏>>>===>後部です。
<<<20ELx4の製作偏>>>update 2013.06.29
1-1.仮設テスト update 2013.07.20
<EMEタワーに仮設置結果>2013.07.20
サンノイズの確認をしてみましたが、はっきりとしたノイズアップは判らずで
した。13ELx4もプリアンプが無いと明確な変化は判りませんので、なんとも
言えない所です。ビームパターンも反射が強くよく判らないのが正直なところ
です。例えば、ピークでS9+10dBその他の方向は概ねS9で聞こえる程度で、
IC-9100のSメータの振れ感度にもよってしまいますのでハッキリしません。
垂直のビームパターンは計算上でも下図のようですので、悪くないの
かも知れません。
もう少し、MMANAで再シュミレーションして改善が図れるか検討します。
<EMEタワーに仮設置>2013.07.12
場所がありませんので、2mアンテナの脇に仮設となりました。他のアンテナの
影響があり、ビームパターン等は悪化している思われますが、データを取ってみ
る事にします。
<20EL八木の仮設風景>
<仮設時のSWR>
周波数(MHZ) | 430.0 | 430.5 | 431.0 | 431.5 | 432.0 | 432.5 | 433.0 |
位置 | 1.4 | 1.1 | 1.0 | 1.0 | 1.15 | 1.4 | 1.4 |
ケーブルは、RG58U(4m)+8D-2V(13m)を使用しましたがSWRは、思ったより悪化
は無かったようです。
2-1.MMANAでの設計
<要件整理>
・ブーム長は、4m以下で設計
・x4スタックで20dB以上を目指す。(:現行の3dBupです。)
・K1FOは、20ELのデータが在りませんので独自設計で行う。
・可能であれば、水平と垂直偏波を出せる様にする。
<試作のデータ>
MMANAで試行錯誤した結果、下記の値で試作することにしました。
<20EL八木の設計値>
単位:mm | Ref | Drv | D1 | D2 | D3 | D4 | D5 | D6 | D7 | D8 | D9 | D10 | D11 | D12 | D13 | D14 |
エレメント長 | 347 | 340 | 311 | 310 | 303 | 299 | 295 | 293 | 291 | 289 | 288 | 287 | 285 | 283 | 281 | 279 |
位置 | 0 | 104 | 143 | 221 | 329 | 436 | 619 | 795 | 987 | 1193 | 1411 | 1639 | 1876 | 2119 | 2370 | 2626 |
単位:mm | D15 | D16 | D17 | D18 |
エレメント長 | 277 | 275 | 273 | 272 |
位置 | 2887 | 3153 | 3424 | 3700 |
計算結果 Gain:14.80dB R=50.6 X=1.939 エレメント径=4mm(但しDrvは、6mm)
2-2.穴あけ加工 2013.06.29
エレメント取り付け穴は、基準(最初の穴)の穴に、エレメントを立てドリルの歯と比較
しながら開けるとエレメントのデコボコが少なくなります。
水平と垂直エレメントの穴を開けましたので、エレメント製作に入ります。
2-3.組み立て調整 2013.07.01
エレメントを取り付けてSWR測定ですが、案の定SWRは3.0以上と最悪です。周波数を変えて
測定してみると、439MHz付近が最良(ほぼ1.0)で417MHz付近もSWRが下がります。多素子の
八木は、ドライブエレメントの長さを変えても周波数は変わりませんので、別の方法で対策する
必要があります。どうも目的周波数付近が最悪に成っていますので、給電点のインピーダンス
が相当低いのではと思い、ドライブエレメントをFDしせタイプに変更してSWR測定を行ってみると、
433MHzが最良と成りました。MMANAではインピーダンス50Ωと計算結果が出ていますが、なぜ
か低いインピーダンスとなってしまいます。(MMANAの使い方の誤りでしょうか????)
<SWRの測定風景>
ドライブエレメントを交換して、とりあえず良しとしまた。下図の@とAは良好で、BはDPでNGと
成りました。
<ドライブエレメントの種類>
ドライブエレメントを作り直して再テストです。
<ドライブエレメントの追加調整> UPDATE 2013.07.05
ドライブエレメントは、下記の形状となりました。
<FDの取り付け部分>
<ドライブエレメントの寸法>
長さを増やしたい場合は、0.5t 6mmのパイプを切ってスペーサにする事ができますので、
大変便利です。 update 2013.07.21
<実際の取り付け>
クロスのエレメントも仮に取り付けています。(V-H併用の予定です。)
このドライブエレメントで、432MHz付近がSWRが1.1と成りました。
計算上は、50Ωなのに、なぜDPでマッチングが取れないのか納得がいっていませんが
とりあえず、ゲインが取れているか仮設してテストして見る事にします。
<<<13ELx4の製作偏>>>
1-1.MMANAでの設計
K1FOでの作成を当初検討したのですが、ドライブエレメントの工作が面倒など及び
ブーム長は2mギリギリまで使用したいなどから、MMANAでK1FOをモディフアィしな
がら設計を行った処、下記の設定値が50Ω給電出来る事などが解かりMMANAを、
信用して作成する事にしました。
<13EL八木の設計値>
単位:mm | Ref | Drv | D1 | D2 | D3 | D4 | D5 | D6 | D7 | D8 | D9 | D10 | D11 |
エレメント長 | 345 | (注)330 | 320 | 314 | 304 | 300 | 296 | 294 | 292 | 290 | 288 | 287 | 284 |
位置 | 0 | 104 | 146 | 224 | 332 | 466 | 624 | 800 | 992 | 1,202 | 1427 | 1,670 | 1936 |
計算結果 Gain:12.48dB R=50.3 X=1.09 エレメント径=4mm(但しDrvは、6mm)
1-2.使用材料
2mHB9CVと同様に、エレメントの固定はツルガ社のCA止め輪を使用する事にして
ブームは、2m18φ(1t)とエレメント用に4mmのアルミ線を、ジョイフルホンダで購入し
ました。また、Drvエレメントは、前回の残りの6mm(1t)バイプを使用しまた。
(アンテナ2本分で、費用は3K¥以下でした。)
<購入した材料をカットしました。>
(注)カットしたアルミ線は、硬い板ではさんでコロの様に転がすと真直ぐになります。
今回、ブームのマストへの固定は上の写真の留め金を使用しました。
(パイプのサイズで選んでください)
1-3.穴あけ加工
ブームの穴あけは、2本をテープで固定してボール盤で加工します。
1-4.組み立て
組み立て方法は、2mHB9CVと同様ですのでそちらを、参照お願いします。
1-5.調整
完成したアンテナをそれぞれ仮設して、SWRを測定したところ430MHz帯では、3.0以上
で使い物になりませんでした。(この時は、Drvエレメントは通常のDPとしています。)
そこで、試しにマスプロアンテナのDrvエレメント(FD構造)の部分にケーブルを接続して
ブームに沿わせて動かした処、SWRが1.0になるところがあったため急遽、Drvエレメント
をFD構造に変更して調整したところ正常なSWRとなりました。(取り付け位置は設計通り)
<変更した、Drvエレメント>
エレメント間隔は、20mmで長さを310mm(150mm×2+10mm)にしてSWRが最良と
なりました。同時に作成した2本ともに同様でしたので作成ミスではなさそうです。
MMANAでは、R=50Ωでしたが実際は12.5Ωだった様で、結果的にK1FOに近い形となって
しまいました。
1-6.スタックケーブルを作成して完成
スタックケーブルは、スタック間隔が1mのパイプであることから、5C2Vを1039mmに正確に
切断して作成しました。(コネクタの長さも計算に入れてください)
水平スタック 水平 2×2
1200MHzの同軸を使用して、比較のためクロス八木と併設しました。SWRは431MHzから
433MHzまでがほぼ1.1に収まりました。
2×2では、スタックケーブル長が少し短かった様で、SWRの最良点が433MHzになってしまい、
EMEの432MHzではSWRが1.5とあまり良くありません。これに関しては、今回スタックケーブルを
5C2Vで作りましたが、市販の5CFBあたりで作り直すつもりです。
1-7.使用感
本来、2×2にするつもりでですので、追加で2本も作成するつもりですが、ブーム長2mは凄く
小さい感じです。やはり3〜4mでも良かったかなと思っていますが、クロス八木との比較等を
行って、レポートします。
1-8.アンテナの実測(2011.05.17追記 update2011.05.21)
やはり、Gainが取れているかは気になるところでアンテナ側と測定用にDPを設置して測定を、
行ってみました。電界強度計は簡易物なので、可変できる1KHzの信号でテスタのAC電圧を、
基準にして換算グラフを作成して、校正しました。下の写真が測定風景です。
Gainは、MMANAでは2x2の時18.2dBとなりましたが、実測では14.7dBとなりました。
3.5dBほど足りません。これは、写真を見ればアンテナの高さと測定のDPが同じ高さと
なっています。実測している時に仰角を上げた所、電界強度が減少となり測定用のアン
テナ高が不足の様である事が推定出来ました。そこでMMANAで完全導体グランド(家の
屋根は鉄板です。)指定で計算したところ打ち上げ角が4.2度である事が判り距離的に
45cm低い結果であると推定出来ました。(もう少しGainが取れていそうです。)
同時に指向性パターンを測定した結果が下の図です。(左:MMANA 右:実測値)
MMANAとほぼ一致していますので、MMANAのすばらしさが判ります。
再々度、測定用DPを高くして測定をやり直し、電圧比で7.5倍となり17.5dBの
Gainとなりました。計算値より0.7dB悪い値となりましたが、まずまずの結果です。
<2x2のSWR特性>
周波数 | 430MHz | 431MHz | 432MHz | 433MHz | 434MHz | 435MHz | 436MHz |
SWR | 2.2 | 2.2 | 1.7 | 1.2 | 1.1 | 1.6 | 2.2 |
SWRの最良点が高めですので、近々スタックケーブルを長くして対応予定です。